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芙苑晶インタビュー「新たなる世界からのサウンド」
Nucleus(アルゼンチン)2005:日本語訳版 > 4 > |
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| 7. あなたが作曲時によく使用する手法は何ですか? |
| ●とくにやり方は決まっていないけど、おもに二通りあって、クラシックの作曲家のようにスコアから書いていく時と、サウンドから作っていく場合とあるね。
僕はスコアを書いてからレコーディングするものと思いこんでいる人もいるみたいだけど、もちろんそういう場合もあるが、よりエキサイティングなのは何も考えずにシンセの前に座り、サウンドからいきなり無計画に作るやり方だ。
ごく簡単なコード進行とリズムパターンだけ書いておいて、マルチトラック・レコーダーを相手に一人でシンセサイザーやサンプラーを何台も並べて延々と即興セッションをやることもあるんだ。
そしてそれを何日か、何週間かあとで聴いてみて、面白かったら残すし、つまらなかったら捨ててしまう。『宇宙論』以前の僕のアルバムのいくつかのトラックはこういうやり方で作られている。
つまり、僕の作曲法は、クラシックのキーボード・テクニックをそのまま使う伝統的な作曲法と同時に、そこから離れてどれだけユニークなサウンドを機械を利用して生み出せるかというポテンシャルを追求する部分にある。
僕がテクノやアンビエントなどのエレクトロニック・ミュージックが面白いと思うのはこういう部分だし、ある意味ではこれは、1930年代のシュールリアリズムの芸術家たちが追求した方法にも通じるものがあると思うよ。
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| 8. 何らかの基準において、あなたは自分を特定の芸術的理念の継続者だと見なしますか? |
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●おそらくある面ではね。世の中には、芙苑晶の音楽は、ジャン・ミッシェル・ジャールやマイク・オールドフィールド、ヴァンゲリスなどの、シンフォニックな組曲アルバムを独りで作るコンポーザー/エレクトロニック・インストゥルメンタリストたちの系譜にあるものと見なしている人たちがいるのは知っている。
あるいはもっと大きな視点で捉えた場合、19世紀ヨーロッパのロマン派の交響詩や、1960年代のサイケデリック・アートや、あるいは The Enid (エニド)のようなシンフォニック・ロックの流れなどともいくらか関係しているとも言えるかもしれない。
ただ、僕自身のイメージを言えば、僕の音楽は何か未知の、新しいジャンル、ないしは過去のさまざまなアートや文化を融合した総合的な音楽だという意識のほうが強いね。 |
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